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開発期間をいかに乗り切るか(資金と時間の問題)

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ネット系のスタートアップにとって開発期間をいかに乗り切るかは
とても大きな問題である。実のところ、ローンチする前にプロジェクトが
クローズしてしまうこともある。私の経験も含め、その原因は資金と時間
の2つの問題であると感じている。


■資金
資金の少ないスタートアップが生き残るために日銭稼ぎ、つまりラーメン代稼ぎ
をするか否かは意見の別れるところである。受託をしてラーメン代を稼ぐか、
それとも全力で走り続け一日も早い完成を目指すかは経営者の判断次第である。

ちなみに私たちの場合は後者を選択した。なぜなら私たちが目指したのは
ベンチャーだったからだ。ベンチャーとは、新しい価値を創造し急成長して
いく企業のことであり、私たちはスピード勝負が必要だと判断したからだ。

この決断が正しかったのどうかは今は分からない。最初から余命数ヶ月
で資金調達ができなければ死んでしまう状況でスタートした。そのため、
正直、気が狂いそうになるくらいプレッシャーを感じている。今は本当に
苦しいけど、いつの日か「あの経験があったから」と言える日がくることを
信じて前進しているところだ。

 
■時間
もう一つの問題は、時間の問題である。
いつまでにリリースするという予定を立て、開発を進めていくのだが、
当然予定通り行くことはほぼ皆無である。ここで問題になるのは、
どの程度のクオリティを求めるのかということだ。高い完成度を
求めるか、それともある程度の内容でリリースして後で改良していくのか
これも経営者の判断である。


まだこの段階まできていないが、私たちは後者のスタンスで考えている。
しかしながら不安もある。ソーシャルメディアが発達している現在に
おいて、悪い評判は一瞬にして広がるので最初のユーザーを満足させないと
二度とユーザーがこないことになりかねないからだ。

この資金と時間という2つのジレンマとどのように戦うかということが、
開発期間における大きな壁となるであろう。

 
私は現在格闘中であるけれど、最終的に決断の基準になるのはやはり「ビジョン
だと考えている。自分たちが何を目的に事業を立ち上げたのか、一度立ち止まって
みることが必要だと感じている。


サービスをつくることが目的ではなく、そのサービスで人々を喜ばすことが
本当の目的であることを再認識した次第である。